オリーブオイル、おいしいかまぼことの出会い
富山のおいしいかまぼことの出会い
オリーブオイルを通して、新たな出会いがありましたので
紹介させていただきます。
富山に有名な鮨蒲(すしかま)を初めて世に出した「河内屋」さんという
かまぼこ屋さんがあります。
昨年12月、この河内屋さんが朝のTV情報番組羽鳥慎一モーニングショーに
登場しました。
伝統のかまぼこ業界のなかで、伝統の良さを引き継ぎながら、かまぼこの新しい
楽しみ方を提案する新しい商品を次々と開発する3代目女将に宇賀アナウンサーが
現地訪問。河内屋さんのかまぼこと、頑張って新しい商品開発に取り組まれて
いる河内屋の3代目女将、そしてこの家のお宝について紹介すると言う番組でした。
日本の伝統的な水産加工品ですが、昨今の若者離れが進んでいるかまぼこ業界
にあって、河内屋の3代目女将の「伝統の良さを守るこだわり」を持ちながら
「新しさ」と「オリジナリティ」に果敢に挑戦している姿に大変興味を
持ってしまいました。
「オリーブオイルとかまぼこ」のかかわりを、1つのテーマと考えている私は、
TV番組終了後早速河内屋さんに電話をかけていました。
取次の方に「商品企画担当の方を」とお願いしていたら、電話口に出てきてくれた
のは、つい先ほどまでTVに登場し、宇賀アナウンサーとやりとりしていた
河内屋3代目女将の河内さん。さっきまでTVで見ていた主人公が、いきなり
電話口に出てこられたので、驚きとともに不思議な気分になりましたが、
女将さんは大変気さくに対応してくださいました。
電話で、弊社のギリシャ産オリーブオイルのポイントの紹介をしたところ、
もともと個人的にオリーブオイルには興味を持っていたとの事で、大変興味は
持って頂けたものの、時は年末師走。かまぼこ業界は年間最大の繁忙期なので
時間が無いとのことで、年初に再度お電話で話すことを約束してお別れしました。
TV番組「蒲鉾女将(継ぐ女神)」は、こちらをご覧ください。
☛https://www.youtube.com/results?search_query=%E8%92%B2%E9%89%BE%E5%A5%B3%E5%B0%86
富山のかまぼこと富山の地酒イベント
明けて1月9日。河内屋さんに再度電話。女将さんへ再度弊社オリーブオイルの
ポイントの紹介をしました。もう少し詳しく話が聞きたいとのことで
たまたま翌日(1月10日)、東京でのイベントの為上京するとの事で
そのイベント参加とその後の打合わせのご提案を頂きました。
私は、他の細かな予定は有ったものの、この約24H後の急な案件を
最優先しこのイベントに参加することに決めました。
そのイベントとは、「富山の蒲鉾食べ比べ&富山の日本酒飲み比べ
ワークショップ」。会場は、日本橋の三越前に2年前に富山県がかなり力を入れて
作ったアンテナショップ「いきいき富山館」のなかのメインカウンターでした。
河内屋の女将さんの富山かまぼこのお話と、若手利き酒師の地酒のうんちくを
聞きながら、各種かまぼこを3種類のお膳に見立てたセットと、4種類の地酒を
味わうというもの。
私と富山のかかわりはほとんどなく、3年前以前の会社の出張で富山を訪れた
のが最後のかかわりです。富山の美味しい魚と地酒を頂いたことがあり、
「魚と酒がおいしい」と言うイメージは持っています。
「富山のかまぼこには、板が無いのをご存知ですか?」と言う女将さんの
つかみで会がスタートしました。
ほとんどの人が「かまぼこは板の上に乗っている」のが当たり前と思っている
と思いますが、富山のメインのかまぼこは昆布で巻かれているので板はない
のだそうです。しかも江戸時代、富山は北前船の中継地で、北海道の上質な昆布
が集まり、かまぼこにもこの上質な昆布が使われるのが当たり前になっている
様です。上質な昆布と上質な原料を使ったかまぼこが相乗効果を創り出す。
※「北前船」:江戸時代から明治時代にかけて日本海海運で活躍した主に買積みの北国廻船の名称。
買積み廻船とは商品を預かって運送をするのではなく、
することで利益を上げる廻船のことを指す。
河内屋さんが先代の時にヒットさせたという「鮨蒲(すしかま)」は、
にぎりのしゃりの代わりにかまぼこを使い、ねたをその上に乗せた商品。
代表的な「あなご」2種類を頂きましたが、上質なかまぼことネタのあなご
の本物度がマッチし、「美味」「美味しい」以外の言葉が見つかりません。
河内屋さんの名前の前に「鮨蒲本舗」とある理由が、この時分かりました。
女将さんが開発した、美味しいチーズをかまぼこにはさみ、棒状にした
「棒S」という商品。若い女性をターゲットに、チーズケーキをイメージして
作った商品は、従来のかまぼこのイメージを変え、ワインに合う「インスタ映え」
のするような商品でした。「お取り寄せ大賞」にも選ばれた人気商品とのこと。
出された二の膳では、この棒Sを四角くカットしたものとたらの芽などを、女将さんが
特注したと言ううるし塗りの串に刺したものを、マッシュルームのムースに立てた
料理が登場しました。おしゃれでありながら、和の良さも感じられ、そして美味しい
料理になっていました。ちなみに「特注のうるし塗りの串」は、わざわざ洗って頂き
お持ち帰りさせて頂けました。(下の右の写真。うるしを三度塗りした特注品。)
地酒は4種類が、それぞれのかまぼこ膳に合わせて紹介されました。
紹介してくれるのは、やはり富山で浜田屋という小料理屋を営み、
利き酒師の資格を持つ浜多さん。利き酒師としては最若手とのことで
まだ30代とのこと。お店の代表であるとともに、料理長もされており
この日のお膳に見立てたかまぼこ料理も浜多さんがセットされたとのこと。
それぞれの膳と合う地酒の説明を聞きながら、杯をすすめて行くと
美味しいかまぼこへの満足とともに、とてもいい気分になってきました。
窓の外がまだ明るい時間帯ですが、これも仕事ということで、すいません。
イベント後
イベント終了後、いい気分になっているところで、事前の約束道り
河内屋の女将さんとオリーブオイルについての打合わせとなりました。
先程、地酒を紹介してくれていた利き酒師の浜多さんも、実はオリーブオイル
好きとのことで、女将さんがさそってくれ一緒にお話しをさせて頂きました。
弊社のギリシャ産オリーブオイルが、他の一般的なものと何が違うか、
調達ルートの間違いなさなどについて再度お話ししました。お二人とも
「食へのこだわり」がある方なので、私の説明を大変興味を持って
聞いて頂けたと思いました。サンプルで持参した「カラマノリ ミルストーン」
お渡しし、別途感想を伺うことをお約束頂きお別れしました。
「カラマノリ ミルストーン」はこちら
☛https://olivemillstone.jp/products/0m00
今後、富山のかまぼこ屋さん、富山の小料理屋さんと、オリーブオイルを通じて
どの様な関係を作れるかはまだ全然わかりませんが、お互い全く知らなかった同士が
富山とオリーブオイルでつながるきっかけとなる1日であったと思います。