昔ながらの搾油法、 コールドプレス製法
昔は、オリーブを搾油するために大きな石臼で
ゆっくりとオリーブの実を潰しオリーブオイルを
抽出する方法を採ってきました。
現在では衛生面を考慮して石臼の代わりに圧搾機械
に代わっていますが、熱を加えず手間を掛けてオリ
ーブ本来の成分を活かす「コールドプレス製法」
です。
オリーブの搾油法
オリーブオイルは本来、オリーブの実を潰して絞り油を抽出しただけの
「オリーブのジュース」のようなものです。
一般的な油が、硬い種をすり潰し種のかけらや不純物などを取り除く
ために「精製」と言う「化学処理」を経て抽出されるのとは全く違い
ます。
このオリーブの実を「潰して絞り油を抽出する」と言う工程で、品質上
の神経をいかに使うかどうかにより搾油方法が変わるというのがポイント
です。
現代風の「生産工程の効率化とローコスト化」を徹底すると言う観点
では、オリーブの実を「いかに早く潰し」「いかに早く多くの油を搾り
取るか?」がポイントになります。
早く潰すためには熱を加え実をやわらかかくしたり、潰す動作の早い
圧搾機を使えば良く、早く絞るためにはやはり熱を加えながら絞れば良い。
同じオリーブの実からたくさんの油を採るためには、化学処理で無理やり
油成分を絞りだせば良いという事になります。
しかし効率を徹底したこの様な方法では、逆に熱や化学処理による酸化
とトランス脂肪酸の付加と言うネガティヴな影響を与えてしまいます。
一方「コールドプレス」と言う方法は、最近現れた新しい搾油法の様に
思われる方も多いとは思いますが、いわば「昔ながらの効率の悪い方法」
と言う事になるかと思います。
効率を追求するのではなく、昔ながらの品質や美味しさ(結果として健康
効果も)を得るために、一生懸命丁寧に手間を掛けて搾油する方法です。
「効率化とローコスト化」を徹底し大量生産すると言う、現代では主流に
なっている考え方からみると、「コールドプレス製法」というものが、
なんだか目新しい方法の様な響きを与えているのは皮肉なことだと思います。
かつては上の写真の様な石臼でゆっくりと時間をかけて丁寧に搾油されて
いました。この石臼を使った方法は、衛生面の維持管理が大変なため
現在ではほとんど使われておらず、専用の機械を使いゆっくりと時間を
かけてプレスし、同様の効果を得る方法を採るのが一般的となっていま
す。
現在、大規模事業者が一般的に採用している「効率化とローコスト化」
を追求した搾油法でつくられるオリーブオイルと比較すると、コールドプレス
製法は効率化を追求していないのでオイルの採取量も20%から30%は
少なくなると言われ、丁寧な作業に手間も掛かるためコストは決して
安くはありません。
ただし、この搾油方法が本来のオリーブオイルの味わいを出し、大地に
根差したオリーブが本来持つ素晴らしい健康効果を我々に与えてくれる
「本物のオリーブオイル」を作り出す製法であることをごぜひとも再確認
認識頂ければと思います。
◇「コールドプレス」については、こちらの記事も参考にしてください。
オーナーズブログ>コラム>
「コールドプレスで作られたオリーブオイルを選ぶべき理由
☛http://olivemillstone.jp/blog/1684
コールドプレスの「カラマノリ ミルストーン」
ギリシャ屋MILLSTONEが販売する「カラマノリ ミルストーン」は、
世界最高品質オリーブの生産地として名高いギリシャ、カラマタ地方産の
無農薬でシングルエステート(単一農家)のオリーブを、昔ながらの
コールドプレスで搾油した最高級のエクストラバージンオリーブオイルです。
その昔ながらの手間を惜しまない製法への自信を示すため、搾油に使う
石臼を表すミルストーンを商品名に付けました。この「カラマノリ
ミルストーン」を自信を持って販売するお店にも「ギリシャ屋MILLSTONE」
の名を付けさせて頂いております。
効率を追求せず、昔ながらの高品質のオリーブそのものの良さを目指した
オリーブオイルですので、決してお安くは有りません。しかしその品質
の高さ、そして美味しさには自信があります。
是非とも一度手に取って頂き、このことをお確かめ頂きたく存じます。
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