コールドプレスで作られたオリーブオイルを選ぶべき理由
コールドプレスで作られたオリーブオイルを選ぶべき理由
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オリーブオイルはオリーブの生の果肉を絞ることで作られます。ここで気にしたいのが「コールドプレス」という言葉。多くのオリーブオイルが売り文句にしているこのコールドプレスとは一体どんなものなのか、詳しく見てみましょう。
昔ながらの作り方
オリーブオイルはもちろん、ココナッツオイルなど植物を絞って作る油には、コールドプレスの他に、機械圧搾法や遠心分離方式、溶剤抽出といった絞り方があります。「コールドプレス」と表示できるのは、30度以上の温度をかけずに油分を抽出しているときのみです。これは昔石臼でオリーブの実を挽いていた頃と同じ原理と言えます。流石に現在では機械を使っていますが、それも急速なプレスを行うと摩擦によって熱が発生するため、ゆっくりと時間をかけながら行うという特徴があります。
機械圧搾法の場合、原理はコールドプレスと同じであるものの、温度管理は行いません。遠心分離法は果肉を細かく切ってから高速回転機に入れ、油分だけを飛ばして作る製法です。高速回転するため、やはり熱が発生します。多くの食用油は、溶剤抽出法と呼ばれる製法で作られます。化学溶剤を用いて油を抽出した後、高温に加熱して不要な物質を取り除きます。油分の実に9割以上を絞ることができ、コストもかからないため効率の良い抽出方法と言えるでしょう。
熱を加えないことで得られるメリット
溶剤抽出法などと比べると、コールドプレスは時間もコストもかかる非効率な絞り方です。油分の抽出にも限界があり、6割から7割ほどしか取れません。それでもコールドプレスにこだわった製品があるのは、オリーブオイルの魅力を最大限に活かすことができる抽出方法だからです。実はオリーブオイルは熱に弱く、高温にすると劣化が始まり、香りや鮮度を大きく落としてしまいます。それだけではなく、加熱されることでせっかくの栄養が欠落したり、複数回のプロセスを経ることでトランス脂肪酸が発生する可能性もあります。
数多くの健康効果を持つオリーブオイルだからこそ、値段が高くとも製法にこだわったものを選びたいものです。特にコールドプレスのエクストラバージンオイル(一番搾り)は、最高級品です。
使い方にもこだわりたい
時間とコストをかけて作られているものだからこそ、コールドプレスで作られたオリーブオイルを使うときは、気を付けなければなりません。最高級のワインやシャンパンと同じような扱いをすべきと言う人もいます。加熱調理には使わず、調味料として使って風味を味わったり、料理の仕上げに使って香りを楽しんだりと、コールドプレスだからこそできる楽しみ方をぜひ見つけてください。
世界基準で厳選した「本物のオリーブオイル」を日本の皆様へ
ギリシャ屋 ミルストーン
「本物のオリーブオイル」に徹底的にこだわり、世界最高品質と言われるギリシャ・カラマタ産をはじめ、ほとんど日本市場には出回らない希少なシングルエステート(単一農家)のオリーブオイルを提供しています。IOC(国際オリーブオイル協議会)の認証を保有し、ミシュラン星レストランなどでも愛用されています。